年末年始は、ごちそうや甘いものを食べる機会が増え、つい食べすぎ・飲みすぎになりがちです。
実はその習慣、体重だけでなく 「歯」や「口腔の健康」 にも大きな影響を与えることがあります。今回は年末年始に起きやすい歯のトラブルと、今日からできる予防法をわかりやすく紹介します。

食べすぎが歯に悪い理由
◆ 間食の頻度が増えると「虫歯リスクが急上昇」
年末年始は、おせち、お餅、お菓子、ジュースや甘酒…と、口の中に“糖”が長時間残りやすい時期です。
飲食の回数が増えるほど、虫歯菌が酸を作る時間が増え、歯の表面(エナメル質)が溶けやすくなります。
◆ お餅・硬いものによる「詰め物・被せ物のトラブル」
お餅は粘着性が高いため、
- 詰め物が取れる
- 被せ物が外れる
- 入れ歯にくっつく
といったトラブルを起こしやすい食品です。
さらに、ナッツ類や固いおせち料理で歯が欠けるという相談も毎年増えます。
◆ アルコールと乾燥で「口臭が強くなる」
飲酒が続くことで、
- 口の中が乾燥
- 唾液の量が減る
- 歯周病菌が増えやすくなる
という変化が起きます。
口臭が普段より気になる場合は、実は唾液不足が原因かもしれません。
年末年始に起きやすい歯のトラブルTOP5
- ①虫歯の急な痛み
- ②詰め物・被せ物が取れる
- ③歯が欠ける
- ④歯茎の腫れや出血
- ⑤口内炎が治りにくい
特に歯科医院の休診が多い時期なので、
「どこも空いていなくて困った…」
という患者さんが毎年多く来られます。
今日からできる!年末年始の歯の守り方
◆ 食べる“回数”を意識する
量よりも 「だらだら食べ」 が最も危険です。
お菓子は“時間を決めて”食べるだけで虫歯リスクが大幅に減ります。
◆ 甘いものの後は水かお茶で口を流す
ジュース・甘酒・ミルク系コーヒーの後は、
一口の水→口を軽くゆすぐ
これだけで口内の酸性時間を短くできます。
◆ お餅や硬いものを食べるときは反対側で
詰め物がある側・治療中の側は避けるとトラブル予防に。
◆ 夜は必ず丁寧に歯磨きを
特に寝る前のケアは最重要。
- フッ素入りの歯磨き粉はもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清掃用具を併用しましょう!
◆ 口が乾く人は「唾液を増やす工夫」を
- よく噛んで食べる、こまめな水分補給などが効果的です。
年始は歯科検診の絶好のタイミング
年末年始は不規則な生活になりやすく、口の中の環境も乱れがちです。
「気づかないうちに虫歯が進んでいた」というケースも少なくありません。年始の歯科検診は、小さな虫歯の早期発見だけでなく、歯石や着色の除去・口臭の改善など、良いタイミングです。
まとめ:楽しい年末年始を“歯の健康”でサポート
食べすぎ・飲みすぎは歯のトラブルを招きやすい時期。
ちょっとした習慣を意識するだけで、虫歯や痛みを大きく減らすことができます。「食べる量より“回数”」「水で口を流す」「寝る前の丁寧なケア」が3大ポイントです。
東京マール歯科 日本橋院



