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糖尿病というと、「血糖値が高くなる病気」というイメージが強いかもしれません。

でも実は、お口の中にもいろいろな影響があることから、今回は糖尿病と歯科の関係性について紹介していきます。

糖尿病が引き起こす“お口トラブル”とは?

1. 歯周病が悪化しやすい

糖尿病は歯周病の第6の合併症とも言われます。

高血糖状態では、免疫細胞の働きが低下し、細菌への抵抗力が弱まる

炎症を抑える力も落ちるため、歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきが進行しやすい。

歯周病が悪化すると、最終的には歯を失うリスクが高くなります。

2. 口が乾く…ドライマウスの原因に

糖尿病では唾液の分泌が減少することが多く、口腔内が乾燥しやすい。

これにより以下の問題が起きます。

  • 虫歯や歯周病のリスク増加
  • 口臭の悪化
  • 味覚の低下や食事の不快感 など

3. 虫歯や口の中の感染症にも注意

唾液が減ることで自浄作用が低下

高血糖により唾液中の糖分も増えると、虫歯菌が増殖しやすくなります。

それによりカンジダ症(口腔内のカビ感染)などの感染症が起こりやすくなります。

また、糖尿病の影響で傷の治りが遅くなることもあり、抜歯や外科処置の後に炎症が長引いてしまうことも…。

歯の健康を守ることが、糖尿病のコントロールにもつながる!

歯周病が悪化すると、インスリンの働きが悪くなって、血糖値がさらに上がりやすくなることが分かっています。

つまり、お口の健康 ⇆ 血糖コントロールは、お互いに影響しあっています。

💡 実際に、歯周病の治療をすることで血糖値が改善したという研究報告もあります。

糖尿病の方におすすめしたい口腔ケア

具体的なケアポイント

  • ☑毎日の丁寧な歯磨き(歯ブラシ+フロス)
  • ☑糖尿病の管理と合わせて定期的に歯科検診(年3〜4回が理想)
  • ☑歯ぐきが腫れた、出血するなどの症状があれば早めに受診
  • ☑血糖値が安定していないときは、歯科治療前に主治医に相談を

まとめ

糖尿病と歯の健康は、思っている以上に深く関係しています。

糖尿病があると歯周病や虫歯、口腔内のトラブルが増えやすくなりまり、逆に、歯周病があると血糖コントロールが悪化しやすくなります。

そのため、お口の健康を守ることは、糖尿病治療の一部ともいえます。

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