口臭(こうしゅう)にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や特徴が異なるため対処法も変わってきます。
以下に主な口臭の種類を分類してご紹介します。
主な口臭の種類と特徴
① 生理的口臭
- 原因:朝起きた直後、空腹時、緊張時など唾液の分泌が少なくなると発生
- 特徴:誰にでもある一時的な口臭
- 対策:水分補給、うがい、食事やガムなどで唾液分泌を促す
② 病的口臭
- 身体の異常が原因の口臭で、治療が必要になることがあります。
a. 口腔由来の口臭(最も多い)
- 原因:虫歯、歯周病、舌苔(舌の汚れ)、不適切な義歯、口内の清掃不足
- 対策:歯科での治療、丁寧な歯磨き・舌磨き、定期検診
b. 耳鼻咽喉系の疾患による口臭
- 原因:副鼻腔炎(蓄膿症)、咽頭炎、扁桃炎など
- 特徴:のどや鼻に原因があるため、鼻臭に近いにおい
- 対策:耳鼻科での診察・治療
c. 全身疾患による口臭
- 原因と臭いの特徴:
- 糖尿病(ケトン臭)
- 肝臓疾患(腐敗臭)
- 腎不全(アンモニア臭)
- 胃の疾患(すっぱい臭いや卵の腐ったような臭い)
- 対策:内科での検査・治療
③ 外因的口臭
- 原因:ニンニク、ネギ、酒、タバコなどの飲食・嗜好品
- 対策:摂取を控える、食後の歯磨きやうがい
④ 心理的口臭(自臭症)
- 特徴:実際にはほとんど臭わないが、本人が強く口臭を気にする状態
- 原因:過度のストレス、対人恐怖、心因性の影響
- 対策:心療内科・カウンセリングなどでのサポートが有効
口臭のセルフチェック方法
① ビニール袋でチェック
- 清潔なコップやビニール袋に息を吹き込む(鼻をつまんでゆっくり吐く)
- すぐに蓋をして数秒置き、開けて臭いを嗅ぐ
② 手首チェック(舌の臭い)
- 舌の奥の方を清潔なスプーンや綿棒で軽くこすり、数秒待つ
- こすった部分の臭いを嗅ぐ
舌苔(ぜったい)の臭いは、口臭の大きな原因になります。
③ 白い舌を見る(鏡チェック)
- 鏡で舌の表面を確認し、「白くこびりついたもの(舌苔)」が多ければ、口臭の原因の可能性があります。
⑥ スマホや専用機器でのチェック
- スマホと連動する口臭チェッカーや、ガスセンサー付き機器も市販されています。
- 例:「ブレスチェッカー」「TANITA 口臭チェッカー」など
口臭の多くは生理的口臭であり、特に起床時や空腹時、緊張時などは誰にでも口臭が認められます。
- 虫歯や歯周病が原因であることが多いですが、「どんな時でも無臭」という方は存在しませんので、あまり気にし過ぎないことが大切です。
それでも気になってしまうという場合には、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。
東京マール歯科 日本橋院