被せ物治療の選択肢として銀歯などの保険診療による治療か、セラミック治療のような自費診療が挙げられます。
昨今、保険でできる白い歯としてCAD/CAM冠がありますがセラミックとは作り方や審美レベル、耐久性、対合歯への負担など異なる点が多くあります。
ここでは、保険適用の白い被せ物治療とセラミック治療による被せ物治療の違いについてご紹介します。

CAD/CAM(キャドキャム)とは
- 意味:
- Computer-Aided Design / Computer-Aided Manufacturing の略で、コンピュータを使って補綴物を設計・製作する技術のことです。
特徴:
- 歯をスキャンし、3Dデータを元に詰め物や被せ物を設計
- 自動的に削り出して作成するので、比較的に短時間で補綴物ができる
材料:
保険適用のCAD/CAM(キャドキャム)は、白い歯ではあるが、“セラミック”を使用することができないことから、歯科用プラスチックであるレジンとセラミックを混ぜ合わせた「ハイブリッドセラミック」もしくは「ハイブリッドレジン」と呼ばれる材料を使用します。
セラミックとは
意味:
陶材(焼き物)素材のことで、見た目が自然な白さで審美性が高く、金属アレルギーの心配もない材料です。
特徴:
- 白くて透明感があり、見た目が自然
- 変色しにくく、耐久性が高い
- 金属を使わないのでアレルギーリスクがない
- 材料:
- セラミックには、ガラス系セラミックや長石系セラミック、二酸化ジルコニウムを使用します。
CAD/CAM | セラミック | |
審美性 | 〇 | ◎ |
連結の可否 | × | 〇 |
衛生面 | △ | ◎ |
精度 | △ | ◎ |
耐久性 | △ | ◎ |
装着時費用 | 5千円~1万円ほど | 数十万円ほど |
CAD/CAMとセラミックはどちらも「白い被せ物」という点では同じですが、特徴は大きく異なります。
保険が適用されるCAD/CAMは、保険適用範囲内で使用される材料や処置方法に基づいて設計されていますが、見た目や精度、耐久性に関しては限定的です。
セラミックは、高品質なセラミック材料を使用して歯を作製するため、審美性や耐久性にも優れており、約15年と長い期間使用できます。
CAD/CAMは、リーズナブルな点が優位ですが、トータルでみるとセラミックのほうがメリットも多く、表面に汚れがつきにくい点などは虫歯や歯周病予防にも関係してきます。
東京マール歯科 日本橋院